AzaBot
新しい学生サポートツールが誕生しました
麻布大学では、学生の皆さんの修学やキャンパスライフをより充実させるため、AI機能付きチャットボット「AzaBot(アザボット)」を導入いたしました。
AzaBotとは?
AzaBotは、ChatGPTの技術を活用した最新のチャットボットサービスです。学生の皆さんが知りたい情報に、いつでもどこでも手軽にアクセスできるよう設計されています。

図1 AI機能つきチャットボット「AzaBot」
主な特徴
- 24時間365日対応: 窓口が閉まっている時間でも、疑問をすぐに解決
- スマートフォン対応: お手持ちのデバイスから簡単アクセス
- 自然な対話: AI技術により、まるで人と話しているような自然な会話が可能
- 幅広い対応範囲: 教務、学生生活、入試、各種手続きなど多岐にわたる質問に対応
利用方法
AzaBotは大学公式ホームページから簡単にアクセスできます。質問を入力するだけで、AzaBotが回答を瞬時に提供します。
麻布大学ホームページ https://www.azabu-u.ac.jp/
こんな質問ができます


図2 AzaBotで質問可能なカテゴリ
質問例:
- 履修登録について知りたい
- 学費の納入方法は?
- 図書館の開館時間は?
- 奨学金の申請方法を教えて
- キャンパス内の施設について
- 各種証明書の申請方法
- その他、学生生活に関する様々な疑問
なぜAzaBotを導入したのか?
導入背景と課題解決
既存システムの限界:
これまで本学は、事務局が独自に開発したGoogle Apps Script製チャットボット「教務課チャットボット」が稼働していましたが、学内関係者限定での運用となっており、毎年のQA管理が大きな負担となっていました。また、手動でのQA作成・更新作業により、情報の最新性維持や対応範囲の拡張に課題がありました。

図3 教務課チャットボット
AzaBot導入による解決:
そこで、教務DXプロジェクトでは次のような要件を定義し、数あるチャットボットサービスのうち、導入実績が多く、安価にサービス構築できるChatPlus社を選定し「AIライトプラン」の契約を行い、「教務課チャットボット」のQA移行や、教務DXメンバーによる調整を経て「AzaBot」と命名し、2025年4月からサービスを開始しました。
- 業務効率化の実現:
- 定型的な質問への自動対応により、教職員が専門性の高い業務に集中可能
- 窓口での待ち時間短縮と対応品質の向上
- 24時間365日対応:
- 学生が知りたい情報にいつでもアクセス可能
- 時間や場所を選ばない学習支援環境の提供
- 情報管理の自動化:
- 生成AI(ChatGPT)を活用したQA作成・管理の半自動化
- 規則改正や制度変更への迅速な対応
- 多部門連携の促進:
- 複数部署での適用により、一貫した情報提供体制の構築
- 部局横断型の学生サポート体制の実現
技術的特徴
AzaBotは「ChatPlus AIライトプラン」というサービスを基盤とし、以下のシステム構成で動作しています:

図4 サービス構成
高度なAI処理システム
多層構造による最適な回答提供:
- シナリオボット: よくある質問に対する即座の定型回答
- フリーワードAI: 自然言語処理による柔軟な質問理解
- AIエンジン: ChatGPT技術による高度な言語解析と回答生成
- ナレッジデータベース: 大学固有の規則・制度情報を体系的に管理
自動化・効率化機能

図5 QA自動生成機能
インテリジェントなコンテンツ管理:
- 自動QA生成: PDF、Word、PowerPointファイルから自動的にQ&Aペアを生成
- 継続学習機能: 利用履歴を分析し、回答精度を継続的に向上
- 多言語対応: 留学生への配慮として多言語での質問・回答に対応可能
- 感情分析: 質問者の意図や緊急度を分析し、適切な対応レベルを決定
運用・管理機能
効率的なシステム運用:
- マルチボット管理: 最大5つの専門特化型チャットボットを統合管理
- オペレーター連携: 複雑な問い合わせは人間のオペレーターに自動転送
- 利用統計分析: 質問傾向の分析による業務改善インサイトの提供
- セキュリティ機能: 個人情報保護と不正アクセス防止の徹底
技術仕様
システム基盤:
- クラウドベース: 高い可用性とスケーラビリティを実現
- API連携: 既存の大学システムとの柔軟な連携が可能
- レスポンシブ対応: PC、タブレット、スマートフォンでの最適表示
- アクセシビリティ: 視覚障害者向けスクリーンリーダーに対応
今後の展開
現在はログを確認し、調整をしながら運用していますが、今後は以下の展開を予定しています:
- 操作マニュアル(動画版)の提供
- 窓口へのQA専用端末の配置
- 対応部署の拡充(最大5つのチャットボット設置予定)
お問い合わせ
AzaBotに関するご質問やご意見は、こちらまでお気軽にお寄せください。